会社のメールアドレスが信頼と成果を左右する──ドメイン活用で変わる印象とマーケティング

1. 会社のメールアドレスは独自ドメインを使っていますか?

会社のメールアドレス、独自ドメインを使っていますか?例えば、次のような形式になっていないでしょうか。

  • yourcompany@gmail.com
  • yourcompany@yahoo.co.jp
  • yourcompany@ocn.ne.jp

あるいは、創業時に契約したプロバイダのアドレスを今も使い続けているということもあるかもしれません。

メールとしては問題なく使えていても、実はそのメールアドレスはお客様や取引先からの信頼感に影響しているかもしれません。

2. そもそも「ドメイン」とは何か?

「ドメイン」とは、インターネット上における住所のようなものです。

例えば、

  • 「example.com」
  • 「yourcompany.jp」

といった文字列がそれに当たります。

ホームページのURLにも使われますが、メールアドレスでも重要な意味を持ちます。

your_name@example.com のようなアドレスは、単に連絡先というだけでなく、 「この会社は正式にドメインを取得し、インターネット上の存在として自立している」ことを示しています。

3. ドメインを取得していないと困る3つのこと

(1)信頼されにくい

見知らぬ企業からフリーメールで届く営業メール。あなたなら信用しますか?

(2)ブランドとして定着しない

会社名と異なるアドレスでは、名刺交換しても相手の記憶に残りません。

(3)他社にドメインを取られるリスク

自社名のドメインを他社に取得されてしまうと、後から取り返すのは困難です。 さらに、自社名に近いドメインを他社が利用することで、取引先やお客様が混乱することもあります。 本来の連絡先と誤認されるようなケースを防ぐためにも、 早めに自社名のドメインを取得しておくことをおすすめします。

4. フリーメールやプロバイダメールのままでいると…

たとえば、

  • 「info.○○@gmail.com」
  • 「user○○@plala.or.jp」

といったメールを受け取ったときに、多くの人が感じるのは次のような印象です。

  • 「個人事業なのかな?」
  • 「ちゃんとした会社なのかな?」
  • 「詐欺やスパムじゃないよね…?」

実はこれ、マーケティングの観点から見ると大きな機会損失につながります。

お問い合わせフォームの離脱率が上がる

メール返信が「@gmail.com」だと、受信者が返信を躊躇したり、スパム扱いされる可能性が高まります。もちろん、実際に名刺交換して付き合いの長い会社の担当者であれば問題ないでしょうが、ECサイトやこれから取引しようとする会社から返信の場合にはお付き合いを躊躇することもあるでしょう。

商談・受注の成約率に影響する

BtoBのビジネスでは、企業規模や信頼性はドメインやアドレスでも無意識に判断されています。信頼感のあるアドレスは、営業活動そのものの後押しになります。内容がどんなにしっかりしていても、「第一印象」で損をしてしまえば、その先に進めないことも多いのです。

5. マーケティングに効く信頼の土台:独自ドメインで「顔」を作ろう

マーケティングにおいては、最初の接点となるメールアドレスの印象が重要です。 どんなに魅力的な提案や情報でも、「信頼できる相手から来ている」と思ってもらえなければ、開封も返信もされません。

その点で、独自ドメインのメールアドレスは、企業としての信頼性を示す大切な要素です。

独自ドメインの取得は、今では年間で数千円〜1万円ほどのコストでできます。

これによって、

  • 自社名と統一されたホームページとメールのブランドが作れる
  • 相手に安心感を与えられる
  • 長期的に信頼を積み重ねられる

といった多くのメリットが得られます。

まずは、「自社名のドメインが取得できるか」調べてみるところから始めてみてはいかがでしょうか?


中小企業だからこそ、小さな信頼の積み重ねが大切です。 「どこの誰かが分かる」メールアドレスを、これを機に見直してみるのもよいかもしれません。